襲名三十周年記念 三代小川長樂作陶展 ー歌枕の地を旅してー
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楽焼「長樂窯」 三代小川(おがわ)長樂(ちょうらく)氏の襲名30周年記念展が3月9日(水)から14日(月)まで、日本橋三越本店にて開催されます。
「長樂窯」は、1906(明治39)年に京都にて開窯したのがはじまりです。ロクロを用いず、掌の中でゆっくりと立ち上げる「手づくね」技法で作り出される形と、独自の釉薬で表現される一品制作はまさに一期一会の世界をもっています。
三代長樂氏は、1998(平成10)年、秀吉醍醐の花見400年に三寶院で開催された襲名展以来、「見立作品」を長年ライフワークとしており、これまでも『百人一首』や『高台寺三十六歌仙』、松尾芭蕉の『おくのほそ道』など、和歌や俳句など詩歌をテーマとした作品を創作してきました。
今回の展覧会では「歌枕」を題材に、三年の歳月をかけ、北は青森県の龍飛崎から南は鹿児島県の黒之瀬戸まで、和歌に詠まれた歌枕の地を訪れ、各地で得た想いを作品へと昇華されました。1400度を超える窯の中から引き出した焼貫引出大壷や香具山をイメージしたむくりのついた陶筥、炎の流れによって彩られる彩皪貫入茶盌(写真)など新作約70点が展覧されます。
和歌や俳句が詠まれた日本各地を旅して感じた「不易(ふえき)流行(りゅうこう)」への三代長樂氏の挑戦。日本人の心の奥に宿る美意識を込められた作品を是非、東京の地でご高覧ください。
開催日時 | 令和4年3月9日(水)〜3月14日(月)午前10時~午後7時[[最終日午後5時終了] |
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開催場所 | 日本橋三越本店本館六階 美術特選画廊 |
交通 | <東京メトロ> <都営地下鉄> <JR> |
公式サイト | https://ogawachoraku.com |